研究課題/領域番号 |
17K15520
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
医療系薬学
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研究機関 | 公益財団法人実験動物中央研究所 |
研究代表者 |
上原 正太郎 公益財団法人実験動物中央研究所, 実験動物研究部, 研究員 (10733123)
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研究協力者 |
末水 洋志
山崎 浩史
宇野 泰広
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | チトクロムP450 / マーモセット / 薬物代謝 / 薬物代謝における動物種差 / シトクロムP450 / P450 3A4 / P450 2D6 / P450 2C19 / プロゲステロン / プロパフェノン / CYP2B6 / ヒト肝キメラマウス |
研究成果の概要 |
小型霊長類マーモセットは薬物動態研究に有用な非ヒト霊長類として注目されている。薬物代謝酵素チトクロムP450(P450)のP450 1A、2B、2C、2D、2Eおよび3Aサブファミリーに属するマーモセットP450分子種は、対応するヒトのP450分子種に対して高いアミノ酸相同性(大部分が85%以上)を示し、典型的なヒトP450基質を代謝した。さらにプロゲステロンの酸化的代謝におけるP450 3Aおよび2C分子種の役割は、ヒトとマーモセットの間で類似することが示唆された。本研究で得られた知見は、マーモセットがP450を介した薬物代謝および薬物動態研究のための良いモデルである可能性を示唆した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
医薬品開発において医薬候補化合物の有効性や安全性は実験動物を用いて評価される。薬物の安全性および毒性を予測するための薬物動態研究では、げっ歯類から非ヒト霊長類まで様々な実験動物が用いられる。本研究では、主要な薬物代謝酵素チトクロムP450の特性に着目し、小型霊長類マーモセットがヒト薬物動態を精度よく予測するために有用な動物種である可能性を示唆した。薬物動態研究にマーモセットを有効活用することで、より安全で有効性の高い医薬品の開発が加速することが期待される。
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