研究課題/領域番号 |
17K15525
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
医療系薬学
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研究機関 | 明治薬科大学 |
研究代表者 |
小池 伸 明治薬科大学, 薬学部, 助教 (70751014)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | Nrf2 / カルボニルストレス / 統合失調症 / メチルグリオキサール / グルタチオン / 老化 / グリオキサラーゼ / 老齢マウス |
研究成果の概要 |
本研究では、Nrf2とそれにより制御されているグルタチオン(GSH)のメチルグリオキサール(MG)濃度への影響を検討した。MGは強力な神経毒性を有するが、ヒト神経芽腫細胞SH-SY5YにNrf2活性化剤を処理後、MGを処理するとその毒性が軽減された。また、この保護メカニズムはGSH濃度上昇によるものであることが分かった。さらに、脳内でGSH濃度が減少している老齢マウスでは若齢マウスと比べてMG濃度が減少していることが分かった。老齢マウスの脳内ではMGの解毒のためにGSHが消費されている可能性がある。以上から、MGの解毒には細胞内GSH濃度の上昇が重要であることが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
統合失調症患者の一部にカルボニルストレスを呈する一群が見つかった。カルボニルストレスはメチルグリオキサール(MG)の蓄積により促進される。我々は統合失調症モデルマウスの脳内でMG濃度が上昇することを発見したことなどから、MGの消去が統合失調症の治療に繋がる可能性を見出している。従って、神経系の細胞株においてNrf2活性化剤がMG毒性に対して保護機能を発揮したことは重要な知見である。さらに、老化に伴って過剰に脳内に蓄積したMGの解毒のためにGSHが消費されている可能性を見出した。以上の知見は、カルボニルストレス性疾患に対してGSH濃度の制御を基軸とした新たな治療戦略確立の一助になると考える。
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