研究課題/領域番号 |
17K15585
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
薬理学一般
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研究機関 | 大学共同利用機関法人自然科学研究機構(新分野創成センター、アストロバイオロジーセンター、生命創成探究 (2018) 大学共同利用機関法人自然科学研究機構(岡崎共通研究施設) (2017) |
研究代表者 |
冨田 拓郎 (沼賀拓郎) 大学共同利用機関法人自然科学研究機構(新分野創成センター、アストロバイオロジーセンター、生命創成探究, 生命創成探究センター, 助教 (60705060)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 心筋細胞 / 血管平滑筋 / TRPCチャネル / 運動 / 筋萎縮 / 活性酸素種 / 自発運動 / 生理学 / 循環器・高血圧 / 薬学 |
研究成果の概要 |
多くの疾患において予防・治癒促進に運動が有効であることが明らかにされ、その全容を明らかにすることで、新しい治療法の開発につなげる努力が続けられている。循環器系疾患においても運動による疾患病態の予防・予後改善効果が広く認知されているが、なぜ運動が循環器疾患に有効であるかは未解明である。本研究では、非選択的カチオンチャネルTRPC3/TRPC6に注目し、心臓および血管組織における病態形成において、これらチャネルが果たす役割を明らかにした。そのうえで自発運動が心臓・血管組織において与える疾患予防効果・予後改善効果におけるこれらタンパク質の寄与を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
運動が健康寿命に与えるよい影響は社会的にも認知され、疾患の予防および予後改善のため、積極的な運動が進められている。しかしながら、特に循環器疾患患者においては、運動することのリスクも認められ、そのため十分な運動ができない患者も多い。そのため、運動を模倣する薬剤開発に対する社会的ニーズは非常に高い。運動模倣薬の開発においては、運動の健康増進効果に潜む分子メカニズムを解明し、創薬標的となる分子の同定が極めて重要である。本研究では、TRPC3/C6チャネルの抑制が運動の疾患予防・予後改善効果に重要であることを強く示唆し、これらが運動模倣薬創出に向けた新たな創薬標的となる可能性を示した。
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