研究課題/領域番号 |
17K15588
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
医化学一般
|
研究機関 | 九州大学 (2019) 北海道大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
住谷 瑛理子 九州大学, 生体防御医学研究所, 助教 (50724754)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 骨髄発生 / 骨髄ストローマ細胞 / 破骨細胞誘導 / RANKL / 胎仔軟骨膜細胞 / 骨髄腔 / 骨髄ストロマ細胞 / 骨髄 / ストロマ細胞 |
研究成果の概要 |
骨髄は哺乳類の主要な造血の場として重要な役割を担う。骨髄の発生は胎生期に始まるが、詳細な機序は十分に明らかにされていない。本研究では骨髄の構築に寄与する細胞群の同定と機能解析を目指した。 マウスを用いた解析から、胎仔軟骨膜に出現するRANKL陽性細胞が、破骨細胞の誘導を介して骨髄腔の形成に寄与することを見出した。さらに、このRANKL陽性細胞が骨芽細胞や骨髄ストローマ細胞を含む、骨と骨髄を構成する複数種類の細胞へ分化する、胎仔特有の細胞群であることを明らかにした。本研究の結果から、骨髄造血が開始する新生仔期の造血環境の構築に重要な新規細胞群として胎仔RANKL陽性細胞を同定することができた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により新生児期における骨髄造血微小環境が形成されるメカニズムの一端が明らかになったことは学術的に意義がある。また、本研究において胎児の正常な骨髄発生に働く細胞群の同定と性状解析により得られた知見は、今後、がん治療の副作用などにより機能低下した骨髄を再構築するための治療法などの開発の基盤となることが期待される。
|