研究課題/領域番号 |
17K15613
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
病態医化学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
本田 真也 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 助教 (90532672)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | オートファジー / がん / 中心体 |
研究成果の概要 |
中心体数の制御は主にユビキチン―プロテアソーム系により行われていることが知られているが、近年我々は新たに中心体数の制御にオートファジーが関与していることを報告した。本研究では、オートファジーによる中心体数制御の破綻ががんに関与するかについて解析を行った。発がんモデルマウスや移植実験を行った結果、オートファジーによる中心体制御機構の破綻は発がんや腫瘍の悪性化に貢献することが明らかになった。またヒトがん細胞株においても同様の中心体数増加がみられるかを解析したところ、ある種のがん細胞群において顕著な増加が認められた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
半数を超えるがんが中心体を過剰に有していると考えられる為、がん化の過程における中心体数の制御破綻の解明は発がん抑制や腫瘍の悪性化、増大化を妨げる事ができると考えられる。本研究は、申請者のグループが発見したオートファジーによる中心体数の制御機構が、がんに関与することを明らかにした研究であり、オートファジーによる中心体制御機構の破綻が発がんや腫瘍の悪性化に貢献することを明らかにした。本研究結果からオートファジー不全が腫瘍の悪性化に関与することが明らかになったため、オートファジー活性の惹起によりがん抑制効果が得られると考えられ、創薬の基盤となることが期待される。
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