研究課題/領域番号 |
17K15670
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
実験病理学
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
神山 勇太 昭和大学, 医学部, 助教 (40621719)
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研究協力者 |
三森 功士
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 陥凹型大腸癌 / 早期大腸癌 / 染色体増幅 / 次世代シークエンサー / 遺伝子変異 / 次世代シーケンサー / コピー数変異 / De novo 癌 / multi-regional analysis / 発癌機序 |
研究成果の概要 |
大腸癌のメインルートは腺腫から発生すると考えられたが、平坦型や陥凹型大腸癌が発見されるようになり、そうした病変から大腸癌が発生することが認識されてきた。陥凹型大腸癌は発見が困難だが、悪性度が高いと考えられている。しかし検体数が少なく、分子生物学的特徴は明らかではない。陥凹型癌は悪性度の高い臨床病理学的特徴を示し、腺腫成分が少なかった。陥凹型T1癌19検体に対し、exome sequenceを施行し、隆起型と比較したところ、KRAS変異率は5%と隆起型50%に比べて少なかった。一方で、13番染色体の増幅は陥凹型で多く見られた。遺伝子発現は上皮間葉転換や血管新生関連の遺伝子発現が優位に高かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで、大腸癌の多くはポリープからできると考えられてきたが、ポリープからではなく、正常粘膜から発生するDe novo癌と考えられる陥凹型大腸癌が存在し、その臨床病理学的、分子生物学的悪性度の高さが示された。陥凹型大腸癌は、KRAS野生型だが癌の進展に大きく寄与する染色体増幅を早期より認めており、さらに癌の進行に寄与する上皮間葉転換や血管新生の遺伝子発現が上昇していることが示され、陥凹型大腸癌を発見することの重要性が示された。
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