研究課題/領域番号 |
17K15699
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
ウイルス学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
尾野本 浩司 千葉大学, 真菌医学研究センター, 助教 (10612202)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 自然免疫 / ウイルス感染 / ストレス応答 / ウイルス学 / RLR / ウィルス |
研究成果の概要 |
本研究は、細胞質内ウイルス感染センサーであるRIG-I-like receptor (RLR)によるウイルスRNA検知に重要なストレス顆粒様凝集体(antiviral stress granule :avSG)を解析し、抗ウイルス自然免疫に関わる新規制御分子同定しその機能を解明することを目的として行った。その結果、ウイルス感染時にavSGに局在し、抗ウイルス自然免疫応答を制御するRNA結合タンパク質を複数同定した。またPKRの活性化を制御する分子であるTRBPがLGP2と結合し、特定のmicroRNAの発現を制御していることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで、翻訳制御以外のSGの生理的機能や疾患との関連性は殆ど明らかになっておらず、ウイルス感染時に形成されるavSGの形成メカニズム及びその機能が解明できれば、ウイルス学のみならず、免疫学、RNA学などの複数の分野においても新たな知見をもたらすことが考えられる。また、本研究結果によりRLRによるウイルス感知システムへの機能解析が進み、薬剤によりavSG形成を誘導できればウイルス感染症や炎症性疾患に対する新たな治療薬及び診断薬の開発へつながる可能性が期待でき、学術的意義だけでなくウイルス感染症の克服のためにも非常に重要であると考えている。
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