研究課題/領域番号 |
17K15704
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
ウイルス学
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
杉田 征彦 (杉田征彦) 大阪大学, 蛋白質研究所, 特任助教(常勤) (00734469)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | ウイルス / 電子顕微鏡 / インフルエンザウイルス |
研究成果の概要 |
インフルエンザウイルスゲノムは8本に分節化したRNAである。したがって、異なる複数のウイルスが細胞に同時に感染すると、RNA分節を交換して再集合したハイブリッドウイルスが生じることがある。この遺伝子再集合によって、世界的な大流行(パンデミック)を引き起こす新型ウイルスが出現する。しかし、ゲノムRNAの細胞内集合機構は不明である。 本研究では、感染細胞内でウイルスゲノムRNAがどのように集合しているかを明らかにするために、顕微鏡法を用いて感染細胞の構造を解析した。その結果、RNAが高密度でリサイクリングエンドソーム上に集合していることが分かり、ウイルスゲノムの輸送・集合機構の一端が明らかになった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
インフルエンザゲノムRNAが感染細胞内でどのように集合するかを詳細に明らかにすることは、ときに新型インフルエンザウイルスとして世界で猛威を振るうハイブリッドウイルスが感染細胞内でどのように生まれるのかを知るうえで重要である。。本研究では、感染細胞内の微細構造を観察することで、ウイルスRNA分節が高密度で細胞内に集合している場所とその三次元構造を捉えることに成功した。これにより、ウイルスゲノムの輸送・集合機構の一端が明らかになった。また、本研究で用いた微細構造解析法は、他のウイルス構成分子の細胞内輸送機構等の解析にも応用できることが期待できる。
|