研究課題/領域番号 |
17K15705
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
ウイルス学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
石坂 彩 東京大学, 医科学研究所, 特任研究員 (70746859)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | HIV / 潜伏感染 / 慢性炎症 / 免疫活性化 / ウィルス |
研究成果の概要 |
本研究ではHIV感染者における残存感染細胞の性状解析を目的に、ウイルス由来の短鎖RNAを発現するT細胞サブセットの同定を試みた。抗レトロウイルス療法を2年以上施行し、血漿中HIV RNA量が1年以上にわたって検出感度未満であるにもかかわらず短鎖RNAが検出されている患者5名の末梢血から、フローサイトメトリーを使用して各CD4+ T細胞サブセットを解析したところ、短鎖RNAの発現が検出された主なサブセットはcentral memory、early-differentiatedおよびintermediate-differentiated effector memory CD4+ T細胞であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在の抗HIV療法ではHIV感染症は根治せず、患者体内では慢性的に炎症状態が続いている。我々のこれまでの解析から、HIV由来の短鎖RNAと慢性的な免疫の活性化との相関が明らかとなっている。本研究の成果と感染細胞内のプロウイルスの存在比を総合的に考察することで、ウイルスの転写の起きやすいサブセットの同定につながる。これらの解析から得られる知見は、残存感染細胞の持続的な転写活性化および慢性的な免疫賦活化が成立する分子基盤の理解に貢献する。
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