研究課題/領域番号 |
17K15733
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
免疫学
|
研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
飯笹 英一 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 助教 (20631998)
|
研究協力者 |
永野 幸夫
光富 勝
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
|
キーワード | キチン / PRR / 2型免疫応答 / LysM / パターン認識受容体 / 2型免疫応答 / 寄生虫 / 蠕虫 / Th2 / アレルギー / 免疫 |
研究成果の概要 |
キチンは、ダニやエビ、カニなどの外骨格に含まれる多糖である。キチンがアレルギーや寄生虫の排除に必要な免疫応答(2型免疫応答)を誘導することが知られているが、その認識や免疫応答誘導メケニズムは不明である。 これまで、TLR2やDectin-1と呼ばれる受容体がキチンの受容体として知られているが、本研究で、これらは、2型の免疫応答には不要であることがわかった。また2型免疫応答を誘導する新規キチン受容体候補を探索したところ、LMP1と今回名付けた新規タンパク質がキチンを認識し免疫応答を制御すること明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、アレルギー疾患は増加しているが、アレルギーのジャッキメカニズムはまだ不明な点が多い。キチンは、ダニやエビ・カニに含まれアレルギー反応(2型免疫応答)を誘導するがそのメカニズムは不明であった。今回その受容体候補として、新規受容体LMP1を同定した。LMP1はキチンを認識し、キチンによって誘導される免疫応答を負に制御することが明らかとなった。現時点2での2型免疫応答への関与は不明であるが、今後、この欠損マウスを作製し、2型免疫応答への関与を解析し、その関与が明らかになった場合は、キチンによって誘導されるアレルギー反応における重要な発見である可能性がある。
|