研究課題/領域番号 |
17K15745
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
医療社会学
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
和足 孝之 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 助教 (00792037)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 診断エラー / 医療の質 / 医療安全 / 誤診 / 医療訴訟 / 診断学 / 医師 / 医療過誤 / 認知バイアス / 臨床推論 / 認知バイアスの解析 / 見逃し / 社会医学 |
研究成果の概要 |
わが国の診断エラーの基盤研究を構築すべく下記3つの研究を実施した。1.判例データベースを用いた医療訴訟の診断エラーの検討. 2.医師個人の診断エラー自己省察に基づく要因分析. 3.インターネット調査を用いた医師の診断エラー実態調査.上記により、わが国で初めて診断エラー関連訴訟の割合が39.3%である事を示した。これにより医療安全の向上に結びつく基盤研究とする事ができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
医師の診断エラーに関して米国では年間4-12万人が死亡し、総医療費の約30%の損失があると報告され、診断エラーは医療安全上の最重要課題となった。わが国では医師の診断エラーの研究は医師の診断に関する負の印象をもつ内容である事から殆どなされて来ていない。しかし、医療サービスの受け手である患者側の視点で、医療の安全と質の向上こそ重要であり、医師の診断エラー研究は極めて重要である。私たちはわが国で初めて医師の診断エラーの関連要因を解明に取り組み、極めて日常的な頻度で起こりうる事、また医療の人的・経済的・安全的にインパクトをもつことを試算することを成功した。
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