研究課題/領域番号 |
17K15757
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
応用薬理学
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
田中 昌子 (橘昌子 / 橘 昌子 / 田中昌子) 早稲田大学, 高等研究所, 講師(任期付) (00733651)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 抗がん剤耐性 / オキサリプラチン / カルシウム恒常性 / 胃がん細胞株 / 小胞体ストレス応答 / 胃がん / ストレス応答 |
研究成果の概要 |
新たなオキサリプラチン性因子としSDF-2を同定したが、分子機能が未知であることから耐性が生じる分子機構を明らかにできずにいた。本研究では胃がん細胞株におけるSDF-2の主な局在が小胞体であったことから、SDF-2欠損細胞を作製し、主要な小胞体機能である小胞体ストレス応答、糖鎖修飾、Ca2+貯蔵に与える影響を調べた。その結果、SDF-2はCa2+貯蔵の恒常性を維持させることで、細胞の増殖やオキサリプラチン耐性に寄与している可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
抗がん剤の耐性は薬剤そのものに対する抵抗性と細胞死に対する抵抗性に大別される。小胞体機能としては、小胞体ストレス応答の亢進が細胞死を抑制し、抗がん剤耐性を生じさせることが知られていたが、Ca2+の恒常性維持も細胞死の抑制に寄与する可能性を見出した。オキサリプラチンを含め抗がん剤の耐性を解除する治療薬はなく、奏効する既存薬を再び使用できるようになる耐性解除薬の開発に繋がる重要な知見を得た。
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