研究課題
若手研究(B)
本研究は、バルプロ酸及びエタノール曝露による2つのモデルマウスの比較・解析を行い、社会性行動障害と胎生期GABAシグナルの関連を明らかにすることを目的とした。これらのモデルマウスにGABAA受容体阻害剤を投与したところ、社会性行動障害の改善を示すことや、GABA関連遺伝子の発現異常を検出したことから、胎生期におけるGABAシグナルの異常が生後の社会性行動障害に寄与することを見出した。
本研究は、胎生期のGABAシグナル異常が生後の社会性行動障害に関連することを薬剤曝露による自閉症モデルマウスを用いて明らかにしたものである。これまでの先行研究において、生後脳における興奮/抑制のアンバランスは研究されてきたが、薬剤曝露による胎仔脳のGABAシグナルによる興奮/抑制のアンバランスに着目したものはなく、薬剤曝露による自閉症モデル動物に関して、新たな知見を得ることができ、社会性行動障害の病態解明と治療薬開発に貢献することが期待される。
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 1件、 査読あり 3件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (11件) (うち国際学会 6件、 招待講演 2件) 備考 (1件)
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http://www.igakuken.or.jp/topics/2017/0429-2.html