研究課題/領域番号 |
17K15805
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
医学物理学・放射線技術学
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研究機関 | 名古屋大学 (2019-2020) 名古屋市立大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
菅 博人 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 助教 (80789305)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 定量的磁化率画像 / 温度依存 / MRI / temperature |
研究成果の概要 |
本研究では定量的磁化率画像から得られる磁化率値に温度依存性があると仮定した.その関係を調査することで非侵襲的に脳の温度を計測する新手法に発展すると考えてファントムを利用した基礎検討を行った.研究の結果,磁化率値と温度は反比例し,磁化率値が高いほど温度上昇による磁化率の減少量が大きいことも分かった.この結果をもとに,温度を考慮した磁化率値のモデル式を考案することができた.また温度イメージングをするためにはベースラインおよび温度上昇時の2回の計測が必要であることが分かった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
QSMから得られる磁化率値と温度の関係を明らかにし,その仕組みを明らかにした報告はこれまでになく,学術的意義は高い.同時に磁化率値と同様に脳や肝臓の鉄沈着を評価できるR2スター値と磁化率値の温度による変化量を検討し,QSMはより温度に対して感度が低いことを明らかにした.従来から生体内の鉄沈着のバイオマーカーとして使用されてきR2スター値よりも温度依存性が低いQSMのほうがより正確に鉄沈着の評価できることが示唆された.本研究の結果は異常な鉄代謝を生じる疾患に対する正確な評価を行うためにR2スターではなくQSMを利用することの根拠となり得る.
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