研究課題/領域番号 |
17K15860
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
衛生学・公衆衛生学
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研究機関 | 独立行政法人労働者健康安全機構 日本バイオアッセイ研究センター(試験管理部、病理検査部) |
研究代表者 |
後藤 裕子 独立行政法人労働者健康安全機構 日本バイオアッセイ研究センター(試験管理部、病理検査部), その他部局等, 室長補佐 (80722090)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | フタル酸エステル / 妊婦 / 代謝速度 / モニタリング / 次世代影響 / 血中リパーゼ活性 / 構造-活性相関 |
研究成果の概要 |
フタル酸エステル類の次世代影響が動物実験・疫学研究において報告されている。本研究では、これらの適切な曝露評価と毒性評価のため、妊娠期における代謝変動及び血液の曝露モニタリングへの利用可能性を検討することを目標に、フタル酸ジエチルヘキシル(DEHP)の代謝速度測定方法の酵素学的検討を行った上で、妊娠期の異なる妊婦血液におけるDEHP代謝速度を求めた。その結果、低濃度であればいずれの妊娠期においても血液をDEHPモニタリングに利用可能であった。また、DEHPの代謝速度測定方法をフタル酸ジブチルに応用し、検量線の直線性を認めたことから、引き続き妊婦での代謝を解明することが課題である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒトにおけるフタル酸エステル類の代謝は肝臓や小腸などのいくつかの器官において行われるが、それらの代謝活性をヒトの臓器で直接計測することは倫理的に難しいことから、疫学研究や動物実験によるフタル酸エステル類の毒性の知見が収集されている。しかしながら、生物種によるフタル酸エステル類の代謝速度の違いも示されていることから、ヒトにおけるフタル酸エステル類の代謝を知るためには、ヒト試料を用いることが望ましい。本研究の結果により、ヒトの妊娠期のフタル酸エステル類の代謝状況が明らかとなり、ヒト母体中のフタル酸エステル類が胎児に与える影響との関連性がより鮮明となる。
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