研究課題/領域番号 |
17K15862
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
衛生学・公衆衛生学
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研究機関 | 独立行政法人労働者健康安全機構労働安全衛生総合研究所 |
研究代表者 |
柳場 由絵 独立行政法人労働者健康安全機構労働安全衛生総合研究所, 化学物質情報管理研究センター有害性評価研究部, 上席研究員 (90467283)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | CYP2E1 / ジクロロプロパン / オルトトルイジン / 肝障害 / 中間代謝物 / 薬物代謝酵素 / 胆管がん / 膀胱がん / 経皮曝露 / 代謝物 / 1,2-ジクロロプロパン / 胆管癌 / 産業中毒 / 衛生 / 薬物代謝 / 生物学的モニタリング |
研究成果の概要 |
近年、労働現場で使用していた化学物質の曝露により胆管がんの多発する事例や化学工場での膀胱がんの発生が報告された。現場で使用される産業化学物質には、遺伝毒性作用の知見はあるが、発がんの発生要因や機序が未解明の物質が多く存在する。印刷事業所で多発した胆管がんの発生機序についても種差により、胆管がん発生について全てを解明するには至っていない。胆管がんの原因物質として洗浄剤として使用していた1、2-ジクロロプロパン(DCP)やジクロロメタン(DCM)や、膀胱がんの原因物質として報告のあるオルトトルイジンを含む芳香族アミン類の代謝にCYP2E1 が関与することを示唆した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
CYP2E1 は揮発性ハロゲン化化合物、芳香族化合物、アルコールなど非常に多くの化学物質の代謝に関わり、代謝過程産生される活性代謝物により毒性、変異原性、発がん等を誘発することが知られる薬物代謝酵素である。本研究では、CYP2E1に注目し、産業化学物質の遺伝毒性と遺伝毒性を有する中間代謝物の同定による毒性評価方法を確立させる。 この試験方法を用いた化学物質の毒性評価および中間代謝物の同定は、化学物質による労働災害や健康障害発生の予防(生物学的モニタリング手法の開発等)・対策に有用な情報を提供することを可能にする。
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