研究課題/領域番号 |
17K15864
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
病院・医療管理学
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
高橋 弘毅 関西医科大学, 医学部, 助教 (30609590)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | POT法 / MRSA / 院内感染対策 / 医療関連感染症 / 分子疫学検査 / 医療関連感染対策 / 院内感染管理 |
研究成果の概要 |
分子疫学検査であるPOT法を用い、3つの救命救急センターにおけるMRSA院内感染の現状を検査検証した。2019年度に各検査は実施された。各救命救急センターでのMRSAの検出件数や院内感染の状況は異なっていたが、それぞれ院内感染が存在することが証明された。医療従事者の検討では、一定定数のMRSA保菌が確認されたが、患者と共通する遺伝子型のMRSAは検出されなかった。本検討は1年間と限られた期間であり、長期的に院内のMRSAをフォローアップすることで更なる検証と今後の対策に繋げていきたい。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
MRSA感染は様々な感染症の中でも、医療従事者の手などを介して感染が拡大し、検出率の高いことから、院内感染対の重要な指標である。今回我々は複数の救命センターにおけるMRSA感染の現状を明らかにし、医療従事者が保菌するMRSAが院内感染に与える影響を検証した。救命センターにおいて数の違いはあるものの全てのセンターで院内感染が存在することが分かった。また、患者と医療従事者から検出されたMRSAに共通する遺伝子型は認められず、患者―医療従事者間での感染は証明できなかったが、医療従事者の保菌するMRSAが院内感染に関与していることを否定しきれてはいない。本研究・内容は引き続き検証していく必要がある。
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