研究課題/領域番号 |
17K15869
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
病院・医療管理学
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研究機関 | つくば国際大学 |
研究代表者 |
中谷 直史 つくば国際大学, 医療保健学部, 助教 (70784049)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 抜針検知回路 / 抜針検知電極 / 抜針検知WEBシステム / IoT / 静脈圧監視による抜針検知の有効性 / 医療安全 / 静脈圧による抜針検知 / 医療安全支援システム / 医療・福祉 / 透析 / 計測工学 / 社会医学 |
研究成果の概要 |
血液透析に代表される血液浄化療法において,留置針の意図しない抜針は患者の生命に関わる重大な事象である.特に本邦では超高齢社会の到来により,そのリスクは大きく高まっているのが現状である.本研究はそのような意図しない抜針を即時警報し,血液循環ポンプの停止を行うことでリスクを軽減することを目的として実施した. その結果,抜針検知回路は実験環境において高い検知確度を有し,警報およびポンプの停止が可能であった.さらに,それらを統合的に監視可能な抜針検知WEBシステムを開発し,多人数を同時に監視することが必要な透析クリニックなどの治療環境で,抜針や異常事象が発生したベッドを瞬時に判断することを可能とした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
透析治療に用いられる透析用患者監視装置には,意図しない抜針を直接検知する機構は搭載されていない.したがって,治療中の安全確保は医療スタッフに依存した方法を取らざるを得ない状況である.市販されている抜針検知センサは血液に触れることで出血を警報する方法を採用している.本研究の提案手法は血液に触れない方法を提供しており,センサは原則として何度でも再利用可能である.これは医療コストの軽減につながり,実用化されれば市場に広く導入されることが期待される. 多人数を同時監視することが必要な環境下でも,低コストでより多くの高リスクな患者に対し適応されることにより、安全な医療が提供されることが期待できる。
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