研究課題/領域番号 |
17K15878
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
法医学
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研究機関 | 国際医療福祉大学 (2019-2022) 東京医科歯科大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
石井 名実子 国際医療福祉大学, 医学部, 助教 (10782386)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 年齢推定 / 歯牙象牙質 / 法医学 / 歯 / ラセミ化反応 / 手技の改良検討 / 法歯学 |
研究成果の概要 |
歯牙象牙質内に存在するアミノ酸の一種であるアスパラギン酸(Asp)が加齢とともにL型から鏡面対称の構造を示すD型に変化するラセミ化反応を応用した生化学的な年齢推定の手法は煩雑で再現性に問題があり、改善が求められている。そこでAsp抽出手技として固相抽出カートリッジに着目し、L型・D型-Aspをそれぞれ検出することができた。その後ラセミ化反応の分析機器や方法を変更せざるを得ず、現時点ではカートリッジをAspのラセミ化反応による年齢推定へ応用するには至らなかった。しかし従来の手技と比較しカートリッジは簡便に歯からAspを抽出する新たな手技であり、この成果を法医学の国際学会にて発表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
身元不明遺体の年齢推定は、個人識別のためのスクリーニングに非常に有用であり、近年、歯牙象牙質を用いたアスパラギン酸(Asp)のラセミ化反応による年齢推定法が注目されている。本研究によって歯からAspをより簡便に抽出する新たな手技を検討した結果、従来法で問題視されていた手法の煩雑さの改善と時間短縮につなげることが可能となった。今後研究を継続し、簡便化した手技の年齢推定法への応用、並びに再現性向上のため遊離アミノ酸の象牙質に含有されるホスホホリン内Aspのラセミ化反応による年齢推定への影響を検討し、将来の身元不明者の個人識別に役立てたいと考える。
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