研究課題/領域番号 |
17K15904
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
内科学一般(含心身医学)
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研究機関 | 独立行政法人労働者健康安全機構横浜労災病院(臨床病態研究センター) (2018-2020) 杏林大学 (2017) |
研究代表者 |
植地 貴弘 独立行政法人労働者健康安全機構横浜労災病院(臨床病態研究センター), 臨床病態研究センター, 医長 (30725487)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 経頭蓋ドップラー検査 / 3次元経胸壁心エコー検査 / 非心原性失神 / 3次元経胸壁心臓超音波検査 / 3次元心臓超音波検査 / 失神 / 脳血流検査 / 自律機能検査 / 3次元心エコー / 脳血流測定 / 心臓超音波検査 / 再発予防 / プライマリーケア / 予防医学 / 経頭蓋エコー |
研究成果の概要 |
一過性意識消失は、救急患者の約1%を占め、40%は精査にもかかわらず原因不明である。失神は心原性と非心原性に分類され、非心原性失神は予後良好であるが、その再発率は約6割と高く、生活の質を下げることが指摘されている。しかし、その再発予測因子は明らかではない。本研究では、杏林大学医学部付属病院の救急外来を受診した非心原性失神に対して、経頭蓋ドップラー(TCD)検査、3次元経胸壁心エコー(3DTTE)検査を行い、TCD検査において脳血管抵抗が高い場合、失神が再発しやすいことが明らかとなった。また、40歳以上では、3DTTE検査において、左室内非同期があれば失神が再発しやすいことが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、TCD検査を用いて脳血管抵抗を測定し、3DTTE検査を用いて左室内非同期を測定することで、非心原性失神の再発予測の可能性を明らかとした。両検査ともに、ベッドサイドで行われることのできる検査であり、診断に要する時間が比較的短く、非侵襲的で、患者への負担も少ない。現在、両検査ともに救急外来での普及率は高くないが、今後、普及し、解析も自動化することが予想される。多くの施設で失神再発率を予測できるようになれば、広く失神診断ツールとして利用できる可能性が高い。また、再発する失神患者の病態ごとの治療戦略をたてることができるようになるため、再発患者に対しても有益であり、その社会的意義は大きい。
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