研究課題/領域番号 |
17K15904
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研究機関 | 杏林大学 |
研究代表者 |
植地 貴弘 杏林大学, 医学部, 助教 (30725487)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 心臓超音波検査 / 脳血流検査 / 失神 / 再発予防 |
研究実績の概要 |
平成29年度の計画の通り、杏林大学医学部付属病院の救急外来を受診した一過性意識障害患者を対象に1次評価をおこない、心原性失神、てんかん発作や、低血糖発作などの明らかに失神でないと判断できる患者を除き、外来通院可能な一過性意識障害患者を対象に、2次評価のために失神フォロー外来を受診して非心原性失神の同定をおこなった。計画通り失神フォロー外来につなぐプロセスはできたが、2次評価にかかる期間が3ヶ月程度かかることから脱落者が多かった。一方、平成30年度の計画である3次評価(脳血流測定と3次元心エコー)の測定が前倒しで行うことができた。脳血流測定まで至った患者は平成29年度で40名強であり、こちらは順調に推移した。3次元心エコー検査に関しては、データ解析に至った症例は10名弱であった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
平成30年度の計画である3次評価(脳血流測定と3次元心エコー)の測定が前倒しで行うことができた。脳血流測定まで至った患者は平成29年度で40名強であり、こちらは順調に推移した。3次元心エコー検査に関しては、データ解析に至った症例は10名弱と低かった。解析数が少なかった問題点として、3次元心エコーデータの取得が技術的に難しかった点と、解析ソフトが一部解析できないデータがあった点が明らかとなった。後者に関しては、エコー製造会社と連携し、データ取得時の不備や問題点がなくなる修正できた。
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今後の研究の推進方策 |
平成30年度の計画のうち、上述した3次評価の3次元心エコーデータの取得が技術的に難しかった点に関しては、患者の心尖部の描出が難しいということが主であった。正確に心尖部を同定し、同部位で鮮明な画像を取得するには、患者の体位変換をこまめに行うことが最も大切であり、水平方向だけでなく垂直方向にもベッドが動くタイプのエコーベッドの購入を行い、この問題点をクリアする予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
3次元心エコーを行うにあたり、データの取得が難しい症例が多いということが平成29年度に行った前倒しのデータ取得時(平成30年度の計画予定)に明らかとなった。データの取得が難しい理由として、3次元エコーの解析には心尖部の正確な同定、高フレームレートで精緻な画像の取得が必要であることの2点であることが明らかとなったが、その克服には、心尖部を同定した後に、体位変換を行うことで重力により心尖部を肋間に移動させることが必要であると考えた。そのためには、患者が水平方向だけでなく垂直方向にも体位変換ができるエコーベッドの購入が必須と考え、この購入費用のために次年度使用額の繰り上げを行った。
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