研究課題
若手研究(B)
炎症性腸疾患(IBD)の腸管・腸管外炎症の発生進展のメカニズムをエクソソーム・RNA結合蛋白の面から解析した。実験腸炎モデルやIBD由来の血清エクソソーム内のRNA結合蛋白の発現を検討したところ、活動期において特定のRNA結合蛋白が低下していた。実験腸炎モデルにIBD由来血清を投与すると、組織学的炎症の増悪および炎症性サイトカインの上昇を認め、潰瘍性大腸炎・クローン病由来血清において、サイトカイン上昇のプロファイルは異なっていた。エクソソーム・RNA結合蛋白と標的RNAを含め、血清内の炎症を増悪させる因子に関して更なる検討を行う必要がある。
腸管を主体とした全身の慢性炎症性疾患であり、原因不明で根治治療がない炎症性腸疾患の発生・進展のメカニズムについて、エクソソームやRNA結合蛋白といった新たな側面から解析を行った研究である。これらの成果より、免疫担当細胞やサイトカインではなく、エクソソーム・RNA結合蛋白と標的RNAといった側面から炎症性腸疾患の発症・進展機構を解明し、新規のバイオマーカー・新規治療の開発、および種々の臓器や炎症性疾患におけるエクソソームとRNA結合蛋白の役割を解明していくという新たな研究領域の創生に寄与する。
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すべて 雑誌論文 (19件) (うち国際共著 1件、 査読あり 18件、 オープンアクセス 5件) 学会発表 (16件) (うち国際学会 4件)
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