研究課題
若手研究(B)
ヒト正常大腸オルガノイドを用いて体外炎症性疾患疑似モデルを確立した。炎症応答をマイクロアレイにて解析し、炎症関連遺伝子の上昇及び粘液関連遺伝子の低下を確認した。この疑似モデルにIBD新規治療候補薬を添加すると、炎症環境下においても炎症関連遺伝子の低下及び粘液関連遺伝子の上昇を認めた。さらに変動遺伝子を抽出することで新規治療候補薬の標的分子を同定した。この研究によりIBDモデル及び上皮機能評価系が確立され、新規治療候補薬の開発やIBDの病態解明に有用であることが示唆された。
体外でのヒト大腸上皮細胞でも潰瘍性大腸炎モデルの作成に成功し、潰瘍性大腸炎における大腸上皮細胞の病態の一部が明らかになった。このモデルを用いて新規治療候補薬の効果や作用機序を明らかにすることができた。このモデルを用いて治療候補薬のスクリーニングや安全性の評価することが期待できるものと考えられる。
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すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (9件) (うち国際学会 8件)
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