研究課題
若手研究(B)
人工知能にもとづく大腸内視鏡診断支援ソフトウェアが大腸内視鏡診療の質・精度向上に寄与すると考え、2つの研究を行った。1.超拡大内視鏡画像にもとづく病理診断支援システムはsupport vector machine(SVM)を用いた。腫瘍と非腫瘍の鑑別精度を97.4%達成した。2.通常内視鏡画像にもとづくポリープなどの病変検出システムを検討した。3次元畳み込みニューラルネットワークを活用し180万フレームの大腸内視鏡動画を収集・学習した。この予測モデルは未知の病変に対して感度90%を達成し、十分な精度を達成した(Misawa M, et al. Gastroenterology 2018)。
大腸内視鏡におけるリアルタイム病変検出・診断は、近年重要視され高精度化が要求されている。これは病変の見落としを防ぐことで、大腸癌罹患を予防し、加えて治療不要な非腫瘍性ポリープを確実に診断することで、かかる治療・病理検査を省略できるためである。本研究では大腸内視鏡における、病変の発見、病変の診断を人工知能で支援し、どのようなレベルの医師であっっても均てん化した医療が提供できる可能性を示した。これにより、本邦がん罹患数1位のがん種である大腸がんを抑制することが期待される。
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すべて 雑誌論文 (8件) (うち国際共著 3件、 査読あり 8件、 オープンアクセス 6件) 学会発表 (7件) (うち国際学会 3件、 招待講演 1件)
Gastroenterology
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