研究課題/領域番号 |
17K15998
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
鈴木 進 名古屋大学, 医学部, 招へい教員 (10725831)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | スタチンエスケープ / 冠動脈プラーク / 血管内超音波 / PCSK9蛋白濃度 / 虚血性心疾患 / スタチン / 冠動脈内イメージング / PCSK9蛋白濃度 / 冠動脈形成術 |
研究成果の概要 |
HMG-CoA還元酵素阻害薬長期投与によるスタチンエスケープ現象に寄与すると考えられるPCSK9蛋白濃度と冠動脈内プラーク性状との関連性を調査した。PCIを施行した194名の安定狭心症患者に対して、IB-IVUSを用いて、責任病変部の冠動脈プラークを検討し、高PCSK9蛋白濃度群では、低PCSK9蛋白濃度群に比し、percent lipid volumeが高い傾向を認めた(54.4±10.2% vs. 51.6±10.4%,P=0.069)。これらの結果は、PCSK9蛋白濃度が高い症例では、低PCSK9蛋白濃度群に比し、責任病変部のプラークは脂質成分に富む不安定病変である可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回の検討結果は、PCSK9蛋白濃度が高い責任病変部の方が低いPCSK9蛋白濃度群に比し、脂質成分に富む病変である傾向が認められ、一般的にそのような冠動脈プラークは急性冠症候群や心血管イベントの再発を引き起こす可能性がある不安定プラークと関連することが知られており、スタチンエスケープ現象を呈する患者における心血管イベントの増加と関連性がある可能性があり、今後、さらなる症例の集積により冠動脈疾患二次予防におけるスタチンとの併用薬選択、特にPCSK9阻害薬の投与方針などのエビデンスの構築が期待できる注目すべき研究結果と考える。
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