研究課題/領域番号 |
17K16004
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
増村 雄喜 大阪大学, 医学系研究科, 特任研究員 (60793437)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 心肥大 / RNA代謝 / 次世代シークエンサー / 心筋肥大 / イメージング解析 / 心筋肥大関連因子 / RNA分解制御 / Btg2 / 心不全 / RNA degradation |
研究成果の概要 |
RNA代謝という新たな観点から心肥大メカニズムの解明に迫り、新たな心肥大関連因子の探索を行った。肥大刺激下の新生仔マウス培養心筋細胞を対象とし、次世代シークエンサーを用いた2つのアプローチからBtg2の標的遺伝子の探索を行ったところ、RNA・タンパク合成に関連する遺伝子が標的候補遺伝子として挙げられた。イメージングサイトメトリーを用いた肥大刺激に対する細胞の形態評価に加え、細胞内の肥大誘導因子であるカルシウム動態の評価系を樹立し、InVitroでの候補遺伝子の機能解析を進めた。またゼブラフィッシュを用いた心臓のライブイメージングを行い、InVivoでの肥大刺激に対する表現型の検討を進めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来心筋肥大に関する分子メカニズム解明の焦点は、遺伝子発現やタンパク合成であった。しかし、肥大刺激に対するmRNAの安定性の変化(RNA代謝の変化)については未知の部分が多く、次世代シークエンサーを用いて、Btg2を介したmRNAの安定性の網羅的解析は、従来とは全く異なったアプローチで心筋肥大の分子メカニズムに迫るものと考えられる。またRNA代謝という観点での研究は、RNAの質的・量的制御のメカニズムを通し、心臓の恒常性を維持していくメカニズムの解明にも今後つながっていくことが期待できる。
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