研究課題/領域番号 |
17K16008
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
宇都宮 裕人 広島大学, 病院(医), 助教 (10778492)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 心臓弁膜症 / 三次元経食道心エコー / 経皮的治療 / 大動脈弁狭窄症 / 僧帽弁閉鎖不全症 / 三尖弁閉鎖不全症 / 構造的心疾患 / 三次元心エコー / 経皮的僧帽弁形成術 / 経皮的大動脈弁留置術 / 循環器・高血圧 |
研究成果の概要 |
①経皮的大動脈弁留置術(TAVI)後の人工弁の弁葉可動制限(reduced leaflet motion: RELM)のリスク因子として,TAVI術中の三次元エコーデータから人工弁拡張率を計測したところ,低い拡張率が術後のRELM発症に関与していることが判明した。 ②僧帽弁クリップ術前後の三次元解析から,機能性僧帽弁閉鎖不全症ではクリップによる弁輪縮小効果があること,十分な弁輪前後径縮小や弁テザリング角度差の是正が有効な逆流減少に寄与することが判明した。 ③三尖弁閉鎖不全症の部位および重症度の同時評価を行う方法として,カラー3Dデータを用いた逆流縮流部解析が有用であることを報告した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来,心臓弁膜症の治療は外科的治療に負うところが大きかったが,高齢や併存疾患のために外科治療がためらわれるような症例が増加しており,より低侵襲な治療方法が望まれてきた。心臓弁膜症に対する経皮的治療は欧米で先行され,本邦でも今後導入と適応拡大が行われる可能性が高い。 経皮的治療を行うに当たっては,従来の外科手術のように直視下で弁複合体を評価するわけではないため,術前の三次元的画像診断が極めて重要である。本研究では,経皮的治療時代を見据え,大動脈弁,僧帽弁,三尖弁の三次元的評価方法の提唱を行った。十分な術前評価によって,この低侵襲治療の効果が十分に引き出されることが期待される。
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