研究課題/領域番号 |
17K16010
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
循環器内科学
|
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
西原 正章 九州大学, 大学病院, 助教 (70641017)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
|
キーワード | 高血圧症 / 慢性腎臓病 / 腎除神経術 / アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬 / 中枢性交感神経調節 / 中枢性交感神経活動 / 心不全 / 腎除神経 / 中枢性循環調節 / 交感神経活動 |
研究成果の概要 |
慢性腎臓病に合併する高血圧は交感神経活動活性化を伴い治療抵抗性である。機序に脳内血管運動中枢の酸化ストレス亢進が示唆されている。近年、高血圧に対し腎除神経術(RDN)の有効性が報告される一方、アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)の有効性が立証され汎用されている。 慢性腎臓病合併高血圧モデル動物に対しARBとRDNを併用した結果、強い降圧効果、交感神経活動抑制、心臓肥大と腎障害の抑制を認めた。また脳内血管運動中枢における酸化ストレスも抑制されていた。 以上より慢性腎臓病合併高血圧に対するARBとRDN併用療法は有効な治療法である可能性が示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
慢性腎臓病に合併する高血圧はしばしば治療抵抗性であり、その機序に交感神経活動の活性化が示唆されている。今回の研究では慢性腎臓病合併高血圧モデルへのアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)と腎除神経術(RDN)の併用により強力な降圧効果、脳内酸化ストレス抑制に伴う交感神経活動低下を認めた。今回の成果により当併用療法が慢性腎臓病合併高血圧患者に対する有用な治療選択肢になり得ると考えられる。
|