研究課題/領域番号 |
17K16015
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
高潮 征爾 熊本大学, 病院, 助教 (50573599)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ネプリライシン / 心不全 / バイオマーカー / ARNI / ナトリウム利尿ペプチド / 循環器・高血圧 |
研究成果の概要 |
心保護作用を持つナトリウム利尿ペプチドの分解を防ぐneprilysin(NEP)の血中濃度を測定し、心不全症例を対象に1.血中NEP濃度に影響を与える因子 2.血中NEP濃度と予後との相関 3.心臓から放出されるNEPと血行動態の関係を検討した。左室駆出率や脳性ナトリウム利尿ペプチドなど心不全の重症度を示すサロゲートマーカーと相関はみられず、予後予測因子とはならなかった。冠循環中に放出されるNEPを評価したが、値のばらつきが大きく冠循環中のNEP濃度の定量的評価は困難であった。本研究からNEP濃度測定の臨床的な意義や有用性を示すことはできなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ネプリライシンは心不全に対して保護的に働くナトリウム利尿ペプチド分解を抑制する。今後上市される心不全治療薬:アンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害薬(ARNI)はネプリライシンを阻害し、ナトリウム利尿ペプチドを上昇させることで心不全改善をもたらすが、どのような患者においてより効果が得られるかを検討することは重要であると考えている。ネプリライシン濃度測定は心不全の重症度や既存の重症度と相関するバイオマーカーと関連は確認されず、どのような患者群においてネプリライシンが上昇しているかを明らかにすることはできなかった。今後さらなる臨床研究が進み、心不全治療に個別化診療が浸透していくことを期待したい。
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