研究課題/領域番号 |
17K16040
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
呼吸器内科学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
石綿 司 千葉大学, 医学部附属病院, 医員 (50791480)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 悪性胸膜中皮腫 / ネクロプトーシス / 薬剤耐性 / 癌 |
研究成果の概要 |
悪性胸膜中皮腫細胞株を用い,既知のネクロプトーシス誘導方法の誘導効率を比較検討した.TNF-α+IAP(アポトーシス阻害因子)阻害薬+Caspase阻害薬,の併用法が最も細胞死を誘導し,Necrostatin-1による細胞死阻害,RIPK1/RIPK3/MLKLのリン酸化蛋白の増加,および電子顕微鏡画像による形態確認,をもってネクロプトーシスを確認した.ネクロプトーシスの誘導はシスプラチン耐性株で効率が高いことが明らかとなった.シスプラチン耐性と関連することで知られるMDR1,MRP1,MRP2の発現レベルとネクロプトーシスの誘導効率との相関を検討したが,明らかな相関は示されなかった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
悪性胸膜中皮腫はアスベスト曝露と密接に関連し,壁側胸膜の中皮細胞から発生する極めて予後不良の腫瘍である.今後わが国で増加すると予想されている悪性腫瘍のひとつである.しかしながら,悪性胸膜中皮腫に対する有効な治療法の確立は遅れており,新しい治療法が待たれている.悪性胸膜中皮腫に対するネクロプトーシス誘導の報告は少ない.今回我々が誘導に成功した方法を用い,ネクロプトーシス誘導を悪性胸膜中皮腫の治療として発展させるための基本的アプローチ方法として今後応用できる可能性がある.
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