研究課題/領域番号 |
17K16067
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
呼吸器内科学
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研究機関 | 独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター) |
研究代表者 |
藤田 浩平 独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター), 展開医療研究部, 研究員 (10790876)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 肺非結核性抗酸菌症 / 肺MAC症 / 気管支拡張症 / フレイル / 抗菌ペプチド / サーファクタントプロテイン / 基本チェックリスト / HADS質問票 / frailty / 脆弱性 / 免疫チェックポイント阻害薬 / 播種性非結核性抗酸菌症 / コレクチン / ビタミンD / 骨密度 / 抗酸菌症 |
研究成果の概要 |
気管支鏡検査で診断した肺NTM症、気管支拡張症患者を対象とし、BAL液および血清でhCAP/LL-37、SP-A、SP-Dの測定を行い、フレイルの評価のため基本チェックリスト(KCQ)およびHADS質問票を用いた。結果は、いずれの質問票においても肺NTM患者は有意にスコアが低く、フレイルであった。また肺NTM症患者はBAL液中のhCAP/LL-37とSP-Dが有意に高値である一方で、血清のhCAP/LL-37は有意に低値であった。これらの結果から軽症の肺NTM症患者でも、診断時点で既にフレイルであることが判明し、肺NTM症患者では全身よりも肺局所での炎症がより強く出ていることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において、診断に気管支鏡検査を要するような軽症の肺非結核性抗酸菌症患者においても、診断時点で既にフレイルな状態にあることが判明した。またその炎症は全身より局所において強く生じていることが判明した。肺NTM症は中高年に多い疾患であり、臨床医は肺非結核性抗酸菌症の患者の診療において、軽症であっても既にフレイルな状態にあることを認識し、早急な治療介入に加えて、呼吸リハビリや生活・社会環境の整備を意識した診療を行っていく必要がある。
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