研究課題/領域番号 |
17K16102
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
腎臓内科学
|
研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
山中 修一郎 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (80775544)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | 腎臓再生 / 再生医療 / iPS細胞 / 前駆細胞 / 腎不全 / ネフロン / ネフロン前駆細胞 / ジフテリアトキシン / 腎臓発生 |
研究成果の概要 |
マウス胎仔腎臓から抽出したネフロン前駆細胞(NPC)を同時期の胎仔腎臓に移植すると、移植NPCがネフロン発生領域に定着しホスト腎の腎発生に寄与することが確認された。しかし、既存のホストNPCとドナーNPCが混在してしまい、新生したネフロンはモザイク構造を呈していた。そこで純粋なネフロンを再生するために、薬剤を投与することでネフロン前駆細胞だけを除去するシステムを構築し、100%移植細胞由来のネフロンを再生することに成功した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は腎不全患者救済をめざした腎臓再生の研究である。腎臓は多機能かつ構成細胞が多いため再生が最も難しい臓器と考えられている。しかし、近年ではiPS細胞からの誘導技術が向上し、ネフロン様組織の再生が実現化するようになった。だが生体内で臓器として働くまでの再生は困難であった。本成果ではiPS細胞からも誘導可能なNPCを細胞源に、生体内で尿産生能を持った腎臓再生技術を開発した。腎代替療法としての臨床応用だけでなく、ヒトiPS細胞を用いた薬剤毒性試験や病態解析などのin vivo評価系としての応用も想定され、腎不全患者の救済に多面的に資する技術になると考える。
|