研究課題/領域番号 |
17K16167
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
内分泌学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
嶋村 美加 長崎大学, 原爆後障害医療研究所, 助教 (90736406)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 甲状腺癌 / 癌幹細胞 / 可塑性 / 活性酸素 |
研究成果の概要 |
癌幹細胞の存在が指摘されて久しい。本研究では、甲状腺癌幹細胞の機能的なマーカーとしてレドックス調節機構、主にROS(活性酸素)に着目した。ROS low/high分画、薬剤によりROSを増減した際のスフィア形成の変化を検討した。スフィア形成には細胞内ROSの量が大きく関わっており、ROSを低く保つ機序の解明は重要であると考えられた。その機序として細胞内GSH量と好気的呼吸と嫌気的解糖系間のバランスの違いを検討した。ROSlow分画はROShigh分画に比べ、細胞内GSH量が優位に高く、基礎および最大酸化的リン酸化および解糖が減少していて代謝的に静止状態にあると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
CSCの同定・解析は、癌の発生原因の解明のみでなく治療開発までの幅広い領域にとって重要な研究である。本研究では、甲状腺癌CSC調節因子として初めてROS・レドックス調節に注目した。さらに甲状腺CSCの可塑性という特徴に注目した研究は他にはない。今回得た結果より癌組織の自己複製と成長の可能性を枯渇させることによって長期的な疾病根絶を達成するためのCSC標的治療の重要性を考えると、ROSは甲状腺癌におけるCSC標的治療のための良い候補であるかもしれない。
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