研究課題/領域番号 |
17K16174
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
岡田 耕平 北海道大学, 医学研究院, 客員研究員 (30792501)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | V(D)J組み換え / 微小残存病変 / IKZF1欠失 / デジタルPCR / FISH / 血液腫瘍学 |
研究成果の概要 |
急性リンパ性白血病においてV(D)J組み替えの機序により、IKZF1欠失が高頻度に起きることを確認した。IKZF1欠失は腫瘍特異的に起きており、微小残存病変を検出するマーカーとなり得る。我々はFISH法で4つの異なるタイプのIKZF1欠失を検出できるプローブを開発した。本法を用い、臨床症例で簡便迅速にIKZF1欠失を判定できることを確認するとともに、両アリルで異なるIKZF1欠失をきたす症例があること、欠失部位が免疫グロブリン領域に挿入される症例があることを見出した。また、デジタルPCR法でIKZF1Δ4-7欠失を定量的に検出する方法を開発した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
急性リンパ性白血病において、FISHやデジタルPCRなどの簡便な検査により腫瘍特異的な変異を検出できる方法を確立した。IKZF1欠失は急性リンパ性白血病における予後不良因子として知られるが、これまで標準的な測定方法がなかった。白血病細胞の治療においては、微小残存病変がフォローできることで、治療効果が続いていることの確認や、再発の早期発見が可能となり、各症例の治療反応性に最適化した個別化治療が可能となる。FISHやデジタルPCRによるIKZF1欠失の検出はこのような微小残存病変マーカーとして有用と考えられる。
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