研究課題/領域番号 |
17K16187
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
川野 宏樹 神戸大学, 医学研究科, 医学研究員 (90631622)
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研究協力者 |
安倍 正博
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 骨髄腫 / 交感神経受容体 / 抗腫瘍作用 / 交感神経 / 骨髄腫細胞株 / 交感神経作動薬 / CRIPR/Cas9 / 内科 |
研究成果の概要 |
本研究では、交感神経による骨髄腫の病態への影響について解析した。まず、各種のヒト骨髄腫細胞を用いて、特定の交感神経作動薬がin vitroにおいて、アポトーシスを誘導し骨髄腫細胞の増殖を抑制することを特定した。さらに、特定の交感神経作動薬が、骨髄腫モデルのマウスに投与することで、顕著な骨髄腫の抑制効果が確認された。さらに、アドレナリン受容体は各種の骨髄腫細胞で発現しており、作用機序をあきらかにするために、特定の交感神経受容体に関して、CRISPR/Cas9を用いた遺伝子欠損株の作成を試みた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
多発性骨髄腫は難治性の血液腫瘍であり、特に高齢者に好発する。これまで、複数の抗がん剤治療が開発されているが、治療後の再発も多く、根治は困難である。また、高齢者では治療による毒性も問題となり、従来の治療とは異なったアプローチが必要と考えられる。本研究成果は、骨髄腫の増殖と進展が特定の交感神経受容体刺激によって抑制できる可能性を示唆する点が新しい知見であり、生体において骨髄腫が交感神経との相互作用によって制御されていることが予想される。さらに、実際に臨床で使用される交感神経作動薬を用いてマウス実験において治療効果が確認されており、将来は臨床での応用も可能と考えられる。
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