研究課題/領域番号 |
17K16217
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
膠原病・アレルギー内科学
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研究機関 | 川崎医科大学 |
研究代表者 |
矢作 綾野 川崎医科大学, 医学部, 助教 (10584873)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 関節リウマチ / gp130F759 / Mycoplasma fermentans感染 / 自然免疫 / 獲得免疫 / 関節滑膜組織 / 関節炎動物モデル / Mycoplasma fermentans / 線維芽細胞様滑膜細胞 (FLS) / Col1a1-ECFP / ノックインモデル / マイコプラズマ |
研究成果の概要 |
Gp130F759はIL-6受容体gp130の信号異常により関節リウマチ(RA)様関節炎を自然発症する。RA発症との関連が示唆されるMycoplasma fermentansの発症誘導機構について未発症のgp130F759への感染モデルを用いて解析した。滑膜線維芽細胞(FLS)を可視化するCol1a1-ECFP/gp130F759に感染させると、FLSは滑膜表面および滑膜下線維化層全体で検出された。また感染後の自然免疫系と獲得免疫系の階層性を明らかにするため、中和抗体(T、B、好中球)投与による細胞除去を行った。その結果、好中球除去のみが関節炎発症を完全に抑制し、T、B細胞数の増加も抑制した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
関節リウマチの関節破壊発生前に自然免疫が関与する時期と獲得免疫の免疫寛容が破綻する時期の2病相の存在が認識されている。遺伝子改変マウス関節炎モデルに低病原性微生物を感染させる実験系で、好中球が関節炎発症促進及び獲得免疫系細胞の増加に必須であることを証明した。関節リウマチを始めとする全身性自己免疫疾患の発症機構において同様の微生物-自然免疫-獲得免疫の連関の存在が示唆され、新たな治療標的を提供する。
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