研究課題/領域番号 |
17K16229
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
感染症内科学
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研究機関 | 国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
赤堀 ゆきこ 国際医療福祉大学, 成田保健医療学部, 助教 (80782961)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | IL-17 / 肺炎球菌 / 肺炎 / 感染症 / サイトカイン |
研究成果の概要 |
本研究では、肺炎球菌感染におけるIL-17AとIL-17Fの役割の解明を目的とした。本研究により、IL-17A欠損マウスが肺炎球菌感染に対し感受性が増加するのに対し、IL-17F欠損マウスは抵抗性であることが明らかになった。また、遺伝子発現の網羅的解析から、リポカリン産生がIL-17A欠損マウスでは増加するのに対し、IL-17F欠損マウスでは低下することが明らかになった。更に、感染マウスの肺組織から、IL-17産生細胞として自然リンパ球及びgdT細胞を同定した。以上から、IL-17AおよびIL-17Fは肺炎球菌感染に対し重要な役割を果たすが、逆作用もつことが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの研究から肺炎球菌感染の臨床肺サンプルにおいて、IL-17Aの産生低下が肺炎球菌感染の重症化と相関していることや、病理知見においてIL-17A産生細胞の肺集積が認められていたが、IL-17の役割は不明であった。本研究により、IL-17AおよびIL-17Fの肺炎球菌肺炎における役割が明らかになった。興味深いことに、IL-17AとIL-17Fは逆の免疫作用をもつ。さらなるIL-17AおよびIL-17Fの機能解析を進めることで、肺炎球菌肺炎に対する新規治療法およびワクチン開発などにつながることが期待される。
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