研究課題/領域番号 |
17K16250
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
山本 啓之 名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (00784919)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | てんかん / 脳磁図 / ウェスト症候群 / 小児神経 / 神経発達 / 神経生理 / dSPM法 / 時間分解能 / 脳神経疾患 / 焦点同定 |
研究成果の概要 |
ウェスト症候群14名に計20回の脳磁計測を行った。全例でhypsarrythmiaというウェスト症候群に特徴的な脳波所見を呈し、全例で間欠的なhypsarrhthmiaであった。間欠的hypsarrhythmiaの起始部のみの解析を行った。脳腫瘍に伴う症候性ウェスト症候群の1例において、dSPM解析で腫瘍周囲から高い磁場変化が発生し、前頭葉へと拡延することが確認された。他のウェスト症候群においてはsingle dipole法、dSPM法双方で有意な所見は得られなかった。前例で発作予後、発達予後に関して追跡調査中であり、今後新たな知見が得られる可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ウェスト症候群はhypsarrhythmiaという特徴的な脳波所見を呈し、その所見を早期に改善させることが発達予後の改善につながることがわかっている。しかしhypsarrhmiaが脳のどこから発生し、何を意味しているかはほとんど解明されていない。今回脳波よりも焦点推定能の高い脳磁計を用いて磁場計測できたことでその解明につながる基礎的な情報を得ることができた。また、一礼では焦点推定が可能であったため、脳外科手術につなげることができ、発作、発達予後の改善につながることが判明した。今後も一部のウェスト症候群では焦点推定により発作、発達予後の改善できる症例があることが予想された。
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