研究課題/領域番号 |
17K16259
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
皆川 光 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (60792132)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | がんワクチン / 腫瘍免疫 / 経口 / 腸内細菌 / ビフィズス菌 / WT1 / 癌ワクチン / がん免疫 / エピトープ / がん / 免疫療法 / 経口がんワクチン / 小児がん / 腸管免疫 |
研究成果の概要 |
本経口がんワクチンは、従来のWT1ペプチドワクチンと比較して、WT1特異的キラーT細胞の割合を長期的に維持することができ、また脾臓細胞を用いたキリングアッセイでより高い抗腫瘍効果を認めた。腸管免疫を介した機構に関して、マウスの動物実験で、WT1特異的キラーT細胞が増加しているのはパイエル板よりも腸間膜リンパ節であった。また、エピトープ検索をおこない、候補エピトープを得た。現在同定中である。マウス膠芽腫細胞株を脳に同所移植する実験で、本経口がんワクチンと免疫チェックポイント阻害剤と併用することで生存率の有意な改善を認めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本経口がんワクチンは投与方法が簡便であることから、がん治療の種々の場面で用いることができる。これまでの化学療法と違い、腫瘍免疫応答を介した薬剤であるため、既存の治療では改善が見込めなかった患者にも使用していくことができる。今回の研究で免疫チェックポイント阻害剤と併用することで治療効果が高まることが判明した。また抗原となる可能性のある候補エピトープが得られたことから、今後HLA拘束性の検討を行う予定である。
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