研究課題/領域番号 |
17K16286
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
木下 正啓 久留米大学, 医学部, 講師 (10624455)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 概日リズム / 新生児 / サーカディアンリズム / コルチゾール / メラトニン |
研究成果の概要 |
新生児サーカディアンリズムを探索するため、新生児の尿中コルチゾールとメラトニン代謝産物である尿中6-sulfatoxymelatoninの推移を継時的に観察し相関関係を検討した。睡眠覚醒の同定に有用とされるアクチグラフィを、ポリソムノグラフィを用いて標準化することを目的とした。尿中6-sulfatoxymelatoninに明らかなリズム形成は認められず、尿中コルチゾールは早産で出生し1か月以上経過した児で朝と夕に上昇する二峰性のリズムを認めた。両パラメーターの間に明らかな関連性は認められなかった。アクチグラフィは、アクティビティスコア124で睡眠覚醒を87%くらいの精度で判定可能であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
サーカディアンリズムは睡眠や身体に大きく影響する因子であるが、新生児のサーカディアンリズム形成は不明な点が多く、その変化を同定することで、ハイリスク新生児の予後や医療的ケアのあり方を良い方向へ導く可能性がある。早産児においてコルチゾールの二峰性の朝夕のリズムが認められたことは、胎児期リズム残存の可能性という児の未熟性と成人型リズムへの移行を示唆する所見であり、さらなる分析によりリズム移行因子の解析に繋げていく手がかりとして期待される。睡眠覚醒の同定に有用とされるアクチグラフィが新生児でも有用であることが示され、簡便かつ非侵襲的に新生児の睡眠リズム特定に寄与する可能性がある。
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