研究課題/領域番号 |
17K16292
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 愛知県医療療育総合センター発達障害研究所 |
研究代表者 |
上田 昌史 愛知県医療療育総合センター発達障害研究所, 細胞病態研究部, リサーチレジデント (90791541)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ZTTK症候群 / SONハプロ不全 / 知的障害 / 神経細胞移動 / 樹状突起スパイン形成 / シナプス形成 / 神経細胞移動の阻害 / 樹状突起スパイン形成の阻害 / 発生・分化 |
研究成果の概要 |
ZTTK症候群は21番染色体に局在する遺伝子SONの変異により生じる知的障害であり、これまでに国内外で31例の患者が報告されている。患者とその両親を対象とした遺伝子配列解析の結果SONの遺伝子変異型は明らかになりつつある。しかし遺伝子変異から知的障害発症に至るメカニズムは不明のままであり、正常な脳形成でのSON蛋白質の役割は研究されていなかった。 本研究では胎生期、生後発達期のマウス脳を対象として脳形成でのSONの役割を解析した。その結果、SON蛋白質の量を人為的に抑えると、(正常な脳形成にとって重要な)神経細胞移動や神経細胞結合部(シナプス)の形成が障害されることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果により胎生期のSON蛋白質の量的低下が、神経細胞移動やシナプス形成の障害を引き起こす事で知的障害をもたらす可能性が強く示された。またヒトSON蛋白質を補充することによりこれらの細胞障害が改善されるという結果は、ZTTK症候群の治療戦略として薬剤や遺伝子治療によるSON蛋白質量の是正が有効であることを示唆している。
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