研究課題/領域番号 |
17K16306
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
胎児・新生児医学
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
下澤 弘憲 自治医科大学, 医学部, 助教 (70570399)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 副腎皮質ホルモン / 早産 / 新生児晩期循環不全 / CYP21A2 / CYP11B1 / タンデムマス質量分析 / ステロイドプロファイル / TIMM50 / LCMSMS / 早産児 / 遺伝子多型解析 / 遺伝子解析 / ステロイドプロファイル測定 / 多施設共同研究 / 遺伝子多型 / 3βHSD2 / ミトコンドリア膜輸送蛋白 |
研究成果の概要 |
早産児139名516サンプルの副腎皮質ホルモンを最も精度の高いLCMSMS法で測定し副腎皮質の成熟過程を調べた。在胎32週未満の早産児の副腎皮質は生後2週間までは在胎期間が小さいほど未熟だったが、生後4週時には在胎期間に関わらず成熟した。糖質コルチコイドの代謝経路において未熟性と強く関わったのはCYP21A2だったが、電解質コルチコイドの代謝経路で未熟性と関連したのはCYP21A2ではなくCYP11B1だった。新生児晩期循環不全の発症と副腎皮質ホルモンの基礎値との間に相関性は認められなかった。遺伝子多型と新生児晩期循環不全の発症や副腎皮質の未熟性との関連は解析中である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
在胎32週未満の早産児の副腎皮質機能は、修正週数ではなく出生後日齢を重視することでより正確に評価できることがわかった。超早産児は生後早期の副腎皮質機能が低下しているにも関わらずコルチゾールの必要量が多い可能性が示唆され、生後早期のステロイド補充療法の有効性を支持する根拠の1つかもしれない。ステロイド補充療法前後でのステロイドホルモン値の変化を解析することで、ステロイド補充量の過不足を検討することができる。更に新生児晩期循環不全と関連する遺伝子多型が同定された場合は、過不足のない予防的なホルモン補充療法により、晩期循環不全を予防することで超早産児の神経学的予後を改善することができる。
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