研究課題
若手研究(B)
ハイリスク新生児の生存率向上とは対照的に遠隔期には高率に高次脳機能障害を発症することが知られている。これには周産期及び新生児期の様々な因子が関係していることが予想される。頭部超音波検査で生理的・病的発育を経時的に観察することができれば、遠隔期の高次脳機能障害に直結する受傷起点や治療環境を同定することができると考えた。胎児脳において34週前後で消退する一過性の構造であるサブプレートゾーンなどの微細構造の経時的変化を頭部超音波検査で記録。頭部超音波検査画像と退院前の頭部MRI検査画像、臨床上の様々な因子などを比較検討することで受傷起点や神経学的予後に直結する微細構造変化を同定する。
神経学的発達予後を予測するために頭部MRI検査を行うが、検査室への移動や20分から30分の安静が必要であり頻回に行うことはできない。頭部超音波検査はベッドサイドで繰り返し行うことができ、継時的に頭部超音波検査を行うことで微細脳病変の発症時期や発症と関連した管理・臨床イベント・環境が特定できれば、高次脳機能障害につながる可能性のある脳微細損傷を予防することが可能となり、様々な治療介入の効果を短期間で評価し実用化することができる。
すべて 2021 2018
すべて 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 1件、 査読あり 2件、 オープンアクセス 2件)
Acta Paediatrica
巻: in press 号: 7 ページ: 1-10
10.1111/apa.15840
SCIENTIFIC REPORTS
巻: 07 August ページ: 1-9