研究課題/領域番号 |
17K16318
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
皮膚科学
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
泉 健太郎 北海道大学, 医学研究院, 助教 (50793668)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | 皮膚病態学 / 自己免疫 / 水疱症 / 水疱性類天疱瘡 / 基底膜タンパク / 免疫学 / 蛋白質 / 酵素 |
研究成果の概要 |
著しい痒みを伴い水疱や紅斑が全身に生じる水疱性類天疱瘡患者(BP)では血液中の好塩基球の活性化がみられた。好塩基球の膜表面に存在するBP-IgE自己抗体と自己抗原である17型コラーゲンの結合に基づいてBPにおける好塩基球の活性化が起こっている可能性が示唆された。17型コラーゲンは通常表皮基底膜部に局在しているが、BP患者の一部では病変部皮膚において17型コラーゲンが真皮上層に滴落している所見が得られた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究にて水疱性類天疱瘡(BP)の血中好塩基球の活性化が17型コラーゲン-IgE自己抗体の結合に基づいて生じた可能性が示唆された。好塩基球の活性化は脱顆粒に引き続いて起こるケミカル・メディエーターの放出を介して血管透過性の亢進や皮膚炎症を惹起することから、17型コラーゲンとBP-IgE自己抗体の抗原-抗体反応がBPの病態に関与している可能性が考えられた。未だ、ステロイドの全身投与が治療の第一選択であるBPにおいてBP-IgE自己抗体を介した好塩基球の活性化がBPの新規治療法に繋がる可能性が示唆された。
|