研究課題/領域番号 |
17K16333
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
小泉 遼 福井大学, 学術研究院医学系部門, 特別研究員 (10792088)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 全身性強皮症 / 分子標的治療薬 / 内服治療 / 抗線維化 / 線維芽細胞 / 皮膚 / 肺 / 腎臓 / HPH-15 / ブレオマイシン / 強皮症 / マウスモデル / 線維化 / 皮膚科学 / 膠原病 |
研究成果の概要 |
独自のスクリーニング法により同定した分子化合物HPH-15が、全身性強皮症の新規治療薬への応用の可能性について、2種類の強皮症モデルマウス(皮膚硬化型慢性GVHDモデルとMHC不一致マウス)を用いて検証した。HPH-15の経口投与は、皮膚硬化型慢性GVHDモデルの皮膚線維化や、MHC不一致マウスの骨髄移植で誘発した慢性GVHDの皮膚や肺の線維化を軽減させた。病変部に浸潤するリンパ球数やM2マクロファージ数、筋線維芽細胞のマーカー alpha-SMAの発現細胞数は著明に減少していた。線維化に関わるコラーゲン産生能や炎症性サイトカイン/ケモカインの発現量も減少していた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
強皮症の新規治療薬の候補として、他の膠原病などで既に使用されている抗IL-6R抗体や抗CD20抗体などの臨床治験が本症でも行われている。これらは高価なバイオロジクスの注射製剤であり、経口可能な化合物の治療薬が期待されている。HPH-15は実用化された場合に抗体製剤に比べて安価で簡便に使用できる。HPH-15の治療効果がマウスで認められれば、我々の抗線維化薬のスクリーニング法の有用性を実証することができるのみならず、本化合物が線維化や血管障害をきたす様々な疾患の治療薬として拡大する可能性を有している点でも大きな医学貢献に結びつくことが予想される。
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