研究課題/領域番号 |
17K16334
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
宇都宮 夏子 福井大学, 学術研究院医学系部門(附属病院部), 医員 (50792090)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 硬化性苔癬 / ECM1 / 自己抗体 / 基底膜 / 皮膚診断学 / 皮膚腫瘍 |
研究成果の概要 |
硬化性萎縮性苔癬は後天性に生じる炎症性皮膚疾患であり、ECM1が病態形成において重要である。培養ヒト線維芽細胞においてECM1の発現を低下させるとコントロール群に比較して、線維化や発癌に重要な間葉-上皮転換に関わる遺伝子群の発現異常が生じ、細胞の遊走能が有意に低下した。今回の検討により、硬化性苔癬の分子特異的な病態のさらなる真相解明に直結し、本症の早期診断や患者の生命予後を改善させる知見へと繋がる可能性が高く重要な成果であると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、抗体を指標とした硬化性苔癬の血清診断ならびに病勢把握ツールの開発に向けた臨床応用の可能性を追求しながら、患者血清中に存在する抗ECM1抗体の病的意義の解明を目指した。ヒト線維芽細胞を用いてECM1を特異的に発現を低下させると連動する線維化と癌化に関与する遺伝子を同定した。これらの成果は、硬化性苔癬の分子特異的な病態のさらなる真相解明に直結し、本症の早期診断や患者の生命予後を改善させる知見へと繋がる可能性が高いと考えられる。
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