研究課題/領域番号 |
17K16340
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
小倉 香奈子 神戸大学, 医学研究科, 医学研究員 (70619155)
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研究協力者 |
福永 淳
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 食物依存性運動誘発アナフィラキシー / ミソプロストール / アスピリン蕁麻疹 / アレルギー |
研究成果の概要 |
食物依存性運動誘発アナフィラキシーに対して、プロスタグランジンE1誘導体であるミソプロストールの前投与が、誘発症状を抑制しうるかを検討した。期間中に問診およびプリックテスト陽性または特異的IgE抗体が陽性のためFEIAnが疑われた症例は32例であった。食物+運動、アスピリン+食物、アスピリン+食物+運動のいずれかで症状が誘発された症例は29例であった。同意が得られた23例に、ミソプロストール前投与による症状抑制についての負荷試験を行ったところ、20例で完全に症状を抑制できた。FEIAnの患者にとって、ミソプロストールの前投薬は症状を抑制する手段の1つとなり得、患者のQOL向上につながる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
食物依存性運動誘発アナフィラキシーの原因食物は小麦が最多であり、症状誘発の閾値が体調や運動、NSAID内服により変動する。症状誘発をなくすためには摂取しないことが必要となるが、日常生活で小麦を完全に回避することは難しく、誤食により症状が誘発される危険性も高い。外食時など事前に摂取する可能性が高いことが予測される場合に、症状を抑制できる薬剤があれば患者のADL向上につながると思われる。
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