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心的外傷後ストレス障害におけるマイクログリア由来BDNFの多角的解析

研究課題

研究課題/領域番号 17K16395
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 精神神経科学
研究機関奈良県立医科大学

研究代表者

井川 大輔  奈良県立医科大学, 医学部, 研究員 (00526717)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2019-03-31
研究課題ステータス 完了 (2018年度)
配分額 *注記
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードマイクログリア / BDNF / 心的外傷後ストレス障害 / クリティカルピリオド / 恐怖記憶 / PTSD
研究成果の概要

PTSDにマイクログリア(MG)由来BDNFが関与していると仮説を立て、先行論文で恐怖消去が障害されている幼若期隔離マウス、並びにMG特異的BDNF過剰発現マウスを用いて、恐怖消去試験を行ったが、いずれも対照マウスと比較して差はなかった。しかし、幼若期隔離マウスのMG由来BDNF mRNAは、対照マウスに比べ発現が高いことを見出した。
PTSD患者で異常が報告されているプレパルス抑制試験を行ったところ、通常飼育マウスと比較して幼若期隔離マウスでは、69dBのプレパルス抑制が低下していた。 また、隔離時期をずらした青年期隔離マウスは通常飼育マウスとBDNF発現やプレパルス抑制に差はみられなかった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

当初予定していた、マイクログリア由来BDNFと恐怖消去記憶消去の関連について明らかにすることは出来なかった。一方で、幼少期隔離はマイクログリア由来BDNF mRNA発現を増加させ、同時にプレパルス抑制の障害を引き起こすことを明らかにした。本研究結果は、環境因子としての社会的隔離がマイクログリア機能ならびに感覚-運動ゲーティング機構へ影響を与えることを示した。また、この社会的隔離による影響には、クリティカルピリオドが存在する可能性を示した。

報告書

(3件)
  • 2018 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2017 実施状況報告書

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公開日: 2017-04-28   更新日: 2020-03-30  

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