研究課題/領域番号 |
17K16423
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
馬 立秋 群馬大学, 重粒子線医学推進機構, 研究員 (70711539)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 重粒子線 / 免疫 / 転移抑制 / 遠隔腫瘍制御 / 炭素イオン線 / 免疫療法 / アブスコパル効果 |
研究成果の概要 |
重粒子線局所照射により誘導される生体内抗腫瘍免疫能変動を解析した。重粒子線照射後、免疫細胞が活性化して、生体内腫瘍での免疫原性細胞死関連"eat me"シグナルが先に誘導され、その後免疫応答を制御するPD-L1分子が亢進することが認められた。以上の結果に基づいて、重粒子線治療のさらなる効果向上を目指し、免疫チェックポイント阻害剤(抗PD-1抗体、抗CTLA4抗体)との併用による遠隔非照射腫瘍、肺転移での抗腫瘍効果について検討した。その結果、重粒子線照射と抗CTLA4抗体併用でのみ、肺転移抑制効果、照射側腫瘍と遠隔腫瘍での抗腫瘍増感効果を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本課題で、マウス担癌モデルを用いて重粒子線と抗CTLA4抗体併用により肺転移、照射側腫瘍と照射されていない遠隔に存在する腫瘍も抑制できることを科学的に示した。この研究成果により、局所制御において良好な成績を示している重粒子線療法と抗CTLA4抗体免疫療法併用において、CTやPETで診断できないような微小転移、照射不可能な転移および多臓器転移などの照射されていない遠隔腫瘍を制御する可能性を示し、より広範囲のがん患者への適応や治療成績の向上に繋がることが期待される。
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