研究課題/領域番号 |
17K16432
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
放射線科学
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
駒田 智大 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院講師 (80718354)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | IVR / 放射線医学 / 3Dプリンタ / 血管モデル / 血管塞栓術 / 3Dプリンタ / 動脈瘤 / 塞栓術 / 放射線 |
研究成果の概要 |
腹部内臓動脈瘤のカテーテル治療に対して、3Dプリンタで作成された血管モデルの有用性について研究を行った。最初は、無料のソフトや外注業者などを用いることで、作成費用が4,000円以下で作成が可能であったが、径5㎜以下の細い血管の再現は困難であった。次に、企業と共同研究で、ハイドロゲルを用いた脳動脈瘤の血管モデルの作成を行った。5㎜以下の細い血管モデルが作成できたが、カテーテルやワイヤーを挿入すると摩擦抵抗が強く、カテーテルを奥に進めるのが難しかった。さらに、院内にレジンを用いた3Dプリンタを導入し、1日以内に血管モデルの作成を行うことができるようになり、日常臨床への応用も進んだ。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、3Dプリンタの技術革新により、安価で高精度の立体造形が可能となっており、医療の分野でも普及しつつある。しかしながら、カテーテル治療に役立つ血管モデルの作成についてはあまり実用化されていない。今回我々の行った研究でも、実際にカテーテルを挿入できる血管モデルの作成は未だ困難であったが、血管の分岐を立体的に再現することで、血管解剖の把握が容易になり、治療の難しい症例へのシミュレーションや若手医師への教育に有用な可能性がある。 当院では、3Dプリンタで作成された血管モデルは、治療の難しい腹部大動脈瘤に対してのステントグラフト挿入術などに活用されており、より安全な医療の提供に役立っている。
|